ついに風車の組み立てです。でも、その前に大型車輌の準備が必要です。
荷揚げで活躍した550トンクレーンも現場に移動してきています。
クレーン車そのものの重量を支えるために、その都度、鉄板を敷かなければなりません。
組み立てに入ります。まずはタワーです。ボトム、ミドル、トップと順番に立てていきます。各部分の接続には、直径3.6センチの太いボルトが使われます。
しかもその数は内外合わせて120個です。
 
一番下の部分、ボトムを立てるところです。ボトムの重さは約39トン。底部の直径は3.75メートルです。太さは大人が7、8人手をつないでやっと抱えられるぐらいです。
 
つづいてミドルとトップが立てられます。重さはそれぞれ約28トン、約18.6トンです。
タワーは強風や地震に対応するため、しなる構造になっています。タワーの一番上の部分の直径は2.6メートルです。タワー全体の高さは65メートル。
20階建ての高層マンションと同じぐらいです。重量は85.6トンです。
 
これはタワーの上に乗せられるナセルを吊り上げようとしているところです。
大きさは、幅3.6メートル、高さ3.9メートル、奥行き8.8メートルです。
 
小さく感じられるかもしれませんが、発電機をはじめとする機械が詰まっているため、重さは約50トンあります。ナセルという言葉の元々の意味は「機械格納庫」。
まさにその名の通りです。
 
タワーのトップとナセルは間をおかずに立てなければなりません。ナセルの重量で押さえなければ、強い風が吹くとタワーが揺れ、同時に大きな音も出てしまうからです。
また、ナセルは風向に応じて向きを変えます。このような仕組みはヨー制御と呼ばれています。
 
ブレードとハブは地上で接続します。2台のクレーンがブレードを1枚ずつ、ハブに近づけます。ブレードは長さ34メートル、重さは約7トンです。ブレードとハブを合わせたものをローターと呼びます。重量は29.7トン、回転の直径は70.5メートルです。
ボーイング747の翼の長さが64メートルであることを考えると、ローターの直径の大きさが想像できます。ローターが回転するときに生まれる面積はサッカー競技場のフィールドの広さとほぼ同じです。
 
ハブの中には、風を最も適切に受けられるようにブレードの角度を調整する翼角モーターが入っています。
 
いよいよローターを吊るし上げます。ここが組み立て作業のクライマックスです。
ローターがそろそろと地面を離れます。
 
奥の550トンクレーンでローターを垂直に起こします。左の200トンクレーンは、ローターが地面につかないように、先端を浮かせています。
 
ローターが垂直になったら、あとは大きい方のクレーンで一気に65メートルのナセルのところまで持ち上げます。
 
上を向いているブレードの先端にはカバーがついています。
このカバーにはロープがつながっていて、地上で人が微妙なコントロールをしています。
 
ローターの取り付けは一連の組み立て作業の中でも最も風の影響を受けやすい段階です。地上ではそれほど吹いてないようでも、ナセルがある高さ65メートルでは、風の強さがおよそ2倍になることを考えなければなりません。
 
風が弱まるタイミングを見計らうのが、安全にローターを取り付けるうえで重要なポイントです。これで組み立て完了です。後は試運転を経て、本稼動を待つばかりです。
 
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