組み立てを間近に控えた10月、荷揚げが行われました。
国内製のタワー、つまり風力発電機の塔の部分が花咲港に到着しています。
タワーの荷揚げをしているところです。全国でも数台しかないという大型クレーンが用いられています。
 
立った時の高さが65メートル、重量が85.6トンにもなるタワーはトップ、ミドル、ボトムの3つの部分に分けられています。
 
下ろされたタワーは花咲港に仮置きされ、風車本体の到着を待ちます。
 
風車本体は3000トン級の大形貨物船船でやってきました。デッキ上に見えているのがブレード、つまり風車の羽です。この船にはほかにナセルとハブと呼ばれるパーツが積まれています。
入港の手続が終わると、早速、荷揚げが始まります。 デッキ上にあったブレードを下ろします。この先細りのブレードの形はプロペラ型と呼ばれます。
 
今日、風力発電で最も普及しているのが、このプロペラ型のブレードが3枚ついているものです。発電効率がよく、大型化が可能なことが特長です。プロペラ型風車はシンプルに見えますが、実は高度な流体力学が駆使されています。
 
5基分、合計15枚のブレードはデッキ上に8枚、その下に7枚、2段重ねで入っていました。バランスが取りにくいので、作業は慎重に進められます。
 
ブレードに続き、船の一番下からナセルとハブが下ろされます。この四角い箱のようなものがナセル、発電機などが入っている、いわば風車の心臓部です。タワーのてっぺんに取りつけられます。
数日後、通関の手続きがすむと、輸送が始まりました。特殊大型車両が用いられます。輸送が許可されているのは深夜のみ。時間がかかるのは一番重いボトム、それに一番長いブレードです。
今回、ブレードだけは大回りして町中を通ります。広い通りでなければ曲がりきれないのです。根室市役所に面した大通り、荷台の先に突き出した先端を揺らしながら、道路の幅いっぱいに、ブレードを積んだトラックが左折します。
 
パーツがサイトに到着しました。このようなおおがかりな輸送ができる道があることも、風力発電所を建設するにあたって、満たさなければならない条件のひとつです。風車を立てるには「風の道」「電気の道」「運搬の道」が必要です。
 
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